本質となるのは「基本」を守り続けること。
前職でのドライバー勤務時代から、現社長の青木とは親交があったんです。それからしばらく、ドライバーから離れようかなと考えていた矢先、代替わりで社長が青木タイヤ商会に戻ったのと、新しいスタッフを募集していたのを知り、面接を受けて入社しました。
入社から15年近くタイヤ交換・修理に携わっているけど、何を仕事で大切にしているか?と聞かれたら、それは何といっても「正確性」ですね。これを抜きにして安全なカーライフはあり得ない。例えば、ボディとタイヤをつなぐホイールナットを締める強さを示すトルク値、タイヤの空気圧なんかは適正値に必ず収めないと、お車を引き渡した後に事故やトラブルが発生するリスクが高くなってしまう。
僕たちにとっては基本中の基本だけど、基本だからこそ見落としてしまう可能性もある。でも、車っていうのは命を乗せて走っていて、毎日の生活を支えているわけだから、最後の最後まで妥協を許さない作業が大切だよね。
作り出さなければ「安心」は生まれない。
トラブルといえば、脱輪とかタイヤがバーストしたニュースが取り上げられていて、ドライバーの是非が問われたりしてるけど、僕らからすればメンテナンスショップにも責任があるなって思う。
タイヤの減り具合を見極めて交換を提案したり、修理の全工程を抜けなく完璧にできれば、そうしたトラブルは少しでも防げるはずなんですよ。なら僕たちは、修理後の最終的な確認作業にまでこだわってやろうじゃないかと!
修理後は独自のチェックリストを用いて、スタッフ全員でお車を隅々までチェックした上で、お客様に引き渡していて。全員の目が行き届いた修理ができているのは、少数精鋭で作業できる青木タイヤ商会ならではの強み。
ここまでやってはじめて、脱輪やバーストなどのトラブルが起こるリスクを最小限に抑えられるのであって、スタッフもその重要性を理解した上で最後まで丁寧に作業していますね。
お客様が困った時に僕らの「役割・価値」が問われる。
予期せぬトラブルって、運転をしていると本当にたくさんあるんですよ。
縁石に乗り上げたり、タイヤをこすっちゃってパンクさせたり。すべての車がスペアタイヤを積んでるわけじゃないし、全員が自分でタイヤ交換できるわけじゃないから、もしもの時は不安に感じてしまう方ばかりだと思う。でもそんな時こそ、僕たちを頼ってほしくて。青木タイヤ商会では、電話をもらってから車でお客様のもとに駆けつけて、修理やスペアタイヤに交換する出張サービスをやってるんです。
お客様からの反応?ありがたい話で、好評の声ばかりですよ。だってトラブルが解決して、家にちゃんと帰れるのはやっぱり安心できるじゃないですか。
「動けなくて困っていたから本当に助かった」「岡野さんに頼んで良かったよ」って言われると仕事冥利に尽きるし、こちらも嬉しい気持ちになりますよね。
始まりはあっても終わりがないのが僕らの仕事。
タイヤショップといえば、年に数回程度しか利用する機会がなく、そんなに身近とはいえない場所だと思うんです。ショップのなかには、ここぞとばかりにお客様にタイヤを売ろうとしてしまうところもあるけれど、押し売りのようなことを僕は絶対にしたくない。タイヤを売ったり、修理を担当してからがスタートラインで、「僕らとお客様との関係が長く続くこと」のほうが本当は大切なんじゃないかな。
僕らは寡黙に作業しているイメージを持たれがちだけど、タイヤの提案や修理の説明をしたりとかで、お客様と直接話す機会って実はたくさんあるんですよ。
コミュニケーションは決して聞くこと・話すことだけじゃない。ここでお客様と接するなかで、実は「観察する力」も大事だと気づくことができた。「お客様が何を考え、何を求めているのか?」を考えることを含めて、僕はコミュニケーションだと思っていて、その気持ちをずっと持ち続けるのが僕個人としてのミッション。
自分の技術を磨く。社長やスタッフ同士の連携を徹底する。一つひとつの作業を正確に最後までやり遂げる。大切にしたいこと・考え方を挙げればキリがないけれど、そのどれもがお客様に向いているのは間違いないと信じている。これからも青木タイヤ商会の一員として、お客様が安心できるカーライフを支えていきたいですね。